繁盛店だけが知っているお客さんが飲食店で外食をする理由とは!?
お客さんがなぜ外食をするのか考えたことがありますか?
同じく、どんなときに外食をするのか考えたことがありますか?
お客さんが外食をするのには必ず理由があります。飲食店を経営するのであれば、その理由を知っておく必要がありますよね。
ということで、今回はお客さんが外食をする理由について研究したいと思います。
お客さんが外食をする理由は生活に彩りを求めているから
お客さんはなぜ外食をするのでしょうか?
友人や家族、会社の同僚と楽しい時間を過ごすため。
大事な話や悩みを相談するため。
女性とデートをするため。
などなど。
そのほかにも、一人でコンビニ弁当やカップラーメンを食べるだけでは味気ないからという理由もあります。
これらに共通することは、どれもが生活に彩りを与えてくれているということ。生活に彩りを求めなければ、食事なんて空腹を満たすだけでいいわけです。
例えば仕事の接待などはわかりやすいですよね。食事をご馳走するだけなら会議室にお弁当を用意するだけでもいいわけです。
そうしないのは、接待する相手との時間に彩りを与えて、 仕事のコミュニケーションを円滑にしたり、返報性の法則を利用してビジネスをしやすくすることが目的だからです。
つまり、その時の食事が彩りを求めるものなのか?そして、その時選んだお店が、生活に彩りを与えてくれる場所なのか?というのが、お客さんが外食する理由であり、外食する場所を選ぶ理由だというわけです。
そうです、人は日々の生活に彩りを求め、彩りを与えてくれるお店を求めているんです。
来てくれるお客さんの生活に彩りを与えるのが飲食店の使命
そもそも、食事をすることだけが目的ならば、あなたのお店でなければならない理由にはなりません。
同じ外食でも、駅前の立ち食いそばや、全国チェーンの牛丼屋で食事をすれば安くすみますし、外食ではなく帰り道のコンビニやお弁当屋さん、スーパーなどでお弁当やお惣菜を買っても食事はすみます。
にもかかわらず、お客さんがそれらのお店よりも高い値段を払って、わざわざあなたのお店に来てくれるのは、あなたのお店に彩りを求めているからです。
ならば、しっかりとお客さんの生活に彩りを与えるのが、飲食店を経営しているあなたの使命です。
あなたのお店が、お客さんの期待に応えて彩りを与えてくれるなら、お客さんはあなたのお店に何度も来てくれるようになります。
料理の美味しさだけでは生活に彩りは与えられない
誤解を恐れずに言うと、普通に料理が美味しいだけではお客さんの生活の彩りになりません。
うちのお店は料理が自慢だからうちの料理を食べれば彩りを与えられる!と勘違いをしては、結局何も与えることはできません。たいていの人は、その料理が不味いかどうかはわかっても、少しくらいの美味しさの違いなんてわからないからです。
それが、圧倒的なクオリティの料理であれば話は別です。その料理が来店の目的となり、その料理を体験することによって生活に彩りが与えられるのであれば何の問題もないでしょう。
ただ、そういうお店であれば、もうすでに繁盛しているはずです。もし、そうでないのであれば、それは圧倒的なクオリティではないということです。
では、なぜそこまで美味しさの違いがわからないと断言するかというと、美味しさは別の要因に影響を受けるからです。影響を与える別の要因とは、価格、食べる場所、食べる相手などなど。
例えば、高級ホテルのスイートルームで飲む、1杯1000円のコーラは、今まで飲んだコーラよりも格段に美味しいと感じるでしょう。
元の味は、自動販売機やコンビニで売っているものと変わりはありません。にもかかわらず、 10倍近い価格のコーラを人生で一番美味しいと感じるのは、高級ホテルのスイートルームで飲むという体験に影響を受けているからです。
逆に、周りは高級なシャンパンやワインを飲み、高級食材の料理を振舞われている場所で「お前はこれだけな!」と言われて、安っぽいグラスに注がれたコーラを渡されても、特別に美味しいと感じることはないでしょう。みすぼらしい気持ちになり、何とも言えない感情を持つことになります。
つまり、別の要因に影響を受けてしまい、安定した評価を得られないものだけを頼りにするのはリスクが高すぎるということです。
だからこそ、飲食店は料理の味だけではなく、サービスやお店の雰囲気などでお客さんの生活に彩りを与えて、お店に来ていただく理由づくりをする必要があるわけです。
飲食店で繁盛するには誰のどのシュチュエーションに彩りを与えるかを考える
美味しい料理を提供するだけでは繁盛店にはなれません。繁盛店になるためには、誰にどのようなシュチュエーションで利用してもらうかを考えなければなりません。
あなたのお店のターゲットは誰でしょう。
サラリーマンですか?
カップルですか?
家族連れですか?
女性客ですか?
学生ですか?
50〜60代の年配の方々ですか?
そして、その人たちはどのようなシュチュエーションでお店を利用しますか?
女子会ですか?
会社帰りの飲みですか?
取引先との接待ですか?
デートですか?
ターゲットとシュチュエーションを想像して、それにマッチするお店づくりをすれば、必ずあなたのお店を選んでくれます。それをせず、自分よがりの店づくりをするからあなたのお店にお客さんが来てくれないのです。
ただし、あまりにも狭い範囲のターゲットやシュチュエーションは、利用客の幅を狭くしてしまうので得策ではありません。
サラリーマンから女性客まで利用しやすいお店だったり、学生から年配の方まで利用できるお店だったりと、狙いのターゲットを見極めつつ、その対象意外のお客さんからも許容してもらえるように考えることが大切です。
例えば、接待で利用されることを想定したとします。すると、 大切な人をもてなすという意味では、大人のデートにも利用できそうです。 カジュアルなデート利用ではなく、記念日や勝負の時に使ってもらえるようなお店であれば、接待で利用されるお客様にとっても邪魔にはなりません。
お客さんが、どんな場面でどんなお店を利用したいかを想像すれば、おのずとどんなお店にするかが見えてくることでしょう。
まとめ
それでは、本日の研究結果のまとめです。
- お客さんが飲食店を利用する理由は、生活に彩りを求めているから。
- 来てくれるお客さんの生活に彩りを与えるのが飲食店の使命。
- 生活に彩りを与えられるとお客さんがお店に来る理由になる
- 料理の美味しさだけでは彩りを与えることができない。
- 繁盛するためには誰のどのシュチュエーションに彩りを与えるかを考える
誰かの生活に彩りを与えることって、とても難しいことのようですが、お客さんのことを思い、どんなお店なら何度も来たいと思ってくれるかを考えられるかどうかがポイントのようですね。
今回の研究では、お店は誰のためのものかを考えるいいきっかけになりました。
それではまた、see you!