繁盛する飲食店に欠かせないコンセプトの考え方と必要性!
2017/09/19
繁盛しているお店の共通点は、しっかりとしたコンセプトがあること。お店の経営で繁盛するかしないかは、このコンセプトがしっかりとしているか?ということにかかっていると言っても過言ではありません。
では、あなたのお店はコンセプトが明確になっていますか?
そして、そのコンセプトは来てくれるお客さんのことを考えているものですか?
今回は、お店のコンセプトについて研究したいと思います。
飲食店におけるコンセプトとは何か?
コンセプトという意味には、たくさんの意味があるかと思いますが、ここで言うコンセプトとは、簡単にいうと「お店のウリ」のことです。
もう少し分かりやすくすると、お店がある意味だったり、来てくれるお客さんにとってどんな価値があるのかというものを明確にしたものです。それが明確になることによって、お店の存在価値は何か?とか、お客さんがあなたのお店に来る理由は何か?ということも明確になってきます。
多くの繁盛店を研究すると、どの店もお店のコンセプトが分かりやすく、ブレることがありません。
例えば、塚田農場を運営している(株)エー・ピーカンパニーが出店している「関根精肉店」というお店があります。
このお店のコンセプトは、精肉店が直営するホルモン居酒屋。他ではなかなか食べられない、油付きの良い上質なホルモンを食べられるお店というものでした。
このお店は、出店当初のコンセプトが当たり、八王子、三軒茶屋、高円寺に出した3店舗は、連日繁盛して大ヒットしました。しかしながら、3店舗目を出店したところで、良質なホルモンの供給量が限界となり、4店舗目の出店計画をストップせざるおえなくなったそうです。
しかし、結果としてその決断がお店のコンセプトを守ることになり、今なお繁盛することができています。
もし、この時に事業拡大を優先し、質のよくないホルモンを混ぜるようになっていたとしたら、お店のウリを消すことになっていたことでしょう。
逆に、繁盛していたのにだんだんとお客さんが少なくなっていったようなお店は、当初のコンセプトからブレてしまい、その存在価値が薄れてきてしまったりしています。
コンセプトに必要な5つの項目
コンセプトを考える上で、最低限必要な項目が5つあります。
- どのような場所の
- どのようなお店で
- どのような客層に
- どのような商品やサービスで
- どのような体験をしてもらうか
どこで、どのようなお店で、誰に、どんな商品でどのような体験をしてもらい、お客さんへ価値を提供できるか?全ての項目で一貫性があり、漏れなくブレもないコンセプトが、繁盛店につながるコンセプトです。逆に、一貫性がなかったり、項目に漏れがあると、繁盛店になるのに遠回りになります。
この5つの項目の中で、一番見落としやすいのが、どのような体験をしてもらうか?ということ。つまり、あなたのお店がお客さんにとってどのような価値があるのかということです。
それ以外の4つの項目は、自分本位で考えられるものばかりです。たまたま見つけた場所で、近所や通りすがりのお客さんに、自分が提供したい商品やサービスを提供する。これでは繁盛するわけがないですよね。
そうならないためにも、どのような体験をしてもらうか?どのような価値を提供するか?という視点を最初に持つことによって、一貫性があり、漏れなくブレないコンセプトを作ることができるというわけです。
世の中にはコンセプトが見えないお店が多い
しかしながら、世の中にはたくさんの飲食店がありますが、コンセプトがあまり見えないお店が多いのが現状です。
お店をやっている経営者にとっては、コンセプトが明確なつもりであっても、コンセプトにそぐわないメニューだったり、内装だったりと、だんだんと迷走しているようなケースもあります。
コンセプトを優先するならば徹底すればいいのですが、予算だったり、出店する場所の制約だったりと、いろいろと理由があるのでしょう。残念ながら、お店のウリが活かしきれてないためにお客さんに伝わらず、繁盛していません。
また、コンセプトがあったとしても、出店している場所にマッチしていないというのも見受けられます。せっかくのコンセプトなのに、それを活かすためのリサーチを怠り、ニーズのない場所で出店してしまったがために、繁盛していないお店も多々ありました。
お店のコンセプトとお客さんのニーズがマッチすると繁盛する
自分が何をしたいかを優先にするのか?それとも、今の現状でどう繁盛させるのかを考えるのか?どちらを選ぶかで、お店としての戦略はガラッと変わってきます。
お店のウリと来てくれるお客さんのニーズが合っていなければ、繁盛はしません。お客さんのニーズを無視して、やりたいことをやりたいようにやっていたのでは、お店に来る理由がないからです。
ニーズがなければ、奇跡的に1回来てくれたお客さんも2回目の訪問はありません。自分がしたいことを優先にしてコンセプトとするのであれば、コンセプトに対するニーズがあるところでお店を出すか、ニーズを自分で作るしかないわけです。
一方、繁盛させるのに一番の近道が、来てくれるお客さんのニーズを優先すること。そして、お店の見込み客のニーズを満たしてあげることです。
ニーズがあるというのは、お店に来る理由があるということです。お店に来る理由があり続ける限り、お客さんはお店に来店してくれます。
お店にとって大切なことは、お客さんにお店に来てくれる理由を作ってあげることです。だからこそ、お客さんがお店に来る理由を大切にし、ニーズを満たさなければ、繁盛することは難しいということです。
逆に言えば、コンセプトを明確にし、しっかりとお客さんに伝え、そしてお客さんのニーズを満たしてあげ続ければ、安定して繁盛したお店を運営することができるというわけです。
まとめ
それでは、今回の研究内容のまとめです。
- お店のコンセプトとは「お店のウリ」のこと。
- コンセプトがぶれると「お店のウリ」が無くなる。
- お店のコンセプトが明確でもニーズがなければ繁盛しない。
- 繁盛店になるには、出店場所におけるニーズに合わせたコンセプトにするか、コンセプトに合った場所で出店する。
- お店のコンセプトを明確にしてお客さんに伝えて、お客さんのニーズを満たし続ければ、安定して繁盛する。
お店のコンセプトは、お店の魅力そのものであり、お客さんがお店に来てくれる理由でもあります。
そんな大事なコンセプトだからこそ、一生懸命お客さんに伝わるように考えなければならないということが分かりました。逆に、うまくお客さんに伝えることができれば、末長くお店を愛してもらうことができるというわけですね。
そのためにも、最高のコンセプトを作って繁盛店を目指しましょう!
それではまた、see you!