繁盛するための差別化は、お店のためではなくお客さんのためにあるもの!
2017/09/19
繁盛店になるためには差別化が必要!ってよく言いますよね。では、あなたのお店は他店との差別化できていますか?
差別化、差別化と言うけれど、そんな簡単に差別化できたら苦労はしませんよね。
それでも、お店を繁盛させるために、一生懸命考えて、どう差別化しようか悩み、他のお店とは差別化されたアイデアで、お店を始めたにもかかわらず、全く繁盛していないお店もあります。
差別化が必要と言いながら、差別化しても繁盛しない例もあります。これは一体どういうことなのでしょうか?
今回は、お店の差別化について研究したいと思います。
繁盛店になるために差別化が必要な理由
なぜ他店との差別化をしなければいけないのでしょうか?それは、お客さんにお店を選んでもらうための理由を作るためです。
世の中には、同じ業態のお店がごまんとあります。例えば、蕎麦屋や焼き鳥屋、焼肉屋や居酒屋などなど。
同じ業態のお店であれば、出しているメニューも同じようなものですし、価格帯もほとんど変わらないでしょう。どこのお店に行っても変わりがないのであれば、あなたのお店を選ぶ理由がなくなってしまいます。
そこで必要なのが、他のお店との差別化というわけです。
他のお店との違いは、そっくりそのまま「お店のウリ」となります。価格帯が安いとか、看板メニューがあるといった「お店のウリ」は、他のお店ではなくあなたのお店を選ぶ理由となります。
繁盛店に必要なのが、お客さんがお店に来る理由が明確であることですので、差別化されているお店というのは、それだけでも繁盛店になる条件を持っていると言えることになります。
実は意外と多い、勘違いした差別化
しかしながら、繁盛するためには差別化しないといけない!そんな想いが強すぎるからか、ただ単に周りのお店と違うことすればいいと考えるお店があります。こういう差別化は本当に失敗します。
その差別化ポイントが、お客さんのためのものでなければ、全く意味がありません。お店側が単に他店との違いを出したいだけで打ち立てた差別化ポイントでは、お客さんがあなたのお店を選ぶ理由にはならないからです。
お店側が打ち出したコンセプトや、他のお店と差別するポイントがお客さんが求めていることであれば、それは意味がある差別化です。お客さんのニーズに合っているのですから、当然お客さんがあなたのお店を選ぶ理由になります。
しかし、お客さんが全く求めていないところで違いを出しても、お客さんが来るための理由とはなりません。他店とは違うところを出さなければいけないからというだけで、見当違いのポイントで差別化しても、誰も求めていないのでは意味がないということです。
差別化は、お客さんにとっての価値を追求した結果に得られるもの
勘違いしてはいけないのが、お客さんが求めているのは、他のお店との違いではありません。求めているのは、他とは違う価値です。
正しい差別化では、お客さんにとっての価値を追求した結果、他とは違う「お店のウリ」を手に入れることができるのです。
その本質に気づかず、差別化という言葉だけで、単純に他と違うことをやればいいと考えてしまうから間違った差別化に走ってしまうのでしょう。
お客さんのニーズに合わない珍しいだけのお店は、最初は物珍しさでお客さんが来たとしても、いずれお客さんが来なくなり、その時初めて差別化が間違っていたことに気づくことになります。
結局、差別化するにしても、お客さんの気持ちを考え、それが価値あるものかを考えなければならないということです。
まとめ
では、今回の研究結果のまとめです。
- 差別化はお店に来る理由を伝えるための手段であって目的ではない。
- 魅力的ではないことで差別化しても、逆効果である。
- 大切なのはお店の魅力をお客さんに伝えること。
- 差別化するにはお客さんのことをトコトン考えなければならない。
- お客さんにとっての価値を追求した結果が他のお店との差別化になる。
今回の研究によって、数あるお店の中から自分のお店を選んでもらうためには、他店との差別化が必要だということが理解できました。
しかしながら、その差別化はお店のためにあるものではなく、お客さんのためにあるものであるということは、新しい発見でした。
あなたのお店は、お客さんのための差別化がちゃんとできていますか?
それではまた、see you!